「本」から広がる「世界」

【2024年6月のお題-2】(くれたけ#229)「あなたに影響を与えたモノを、教えてください」

 

影響を与えたもの、ということで改めて考えてみると、

より大きな概念的なものから、より小さく具体的なものまで

次々と浮かんできて、なかなか迷ってしまいます。

 

ただ、今の自分をかたち作る上で、

より根源的なところで大きな影響を与えているもの・・・

となれば、やっぱり「読書」でしょうかねぇ。

母親が本好きだったこともあり、実家の本棚には

いわゆる名作文学と言われるようなタイトルがズラーッと。

さらに用意周到に、我が子も本好きにさせたかったんでしょうね。

決して裕福な家庭ではありませんでしたが、物心ついた頃にはもう、

世界の名作童話全集みたいな立派な本たちが全十何巻、これまたズラーッと並べてあって、

元来、内向的でもあった私は自然とそれらを手に取って、その世界に引き込まれ・・・

つまりは、まんまとその策略に乗せられてしまっていたというわけですね。

 

そうなると、まぁ、小学校には図書室という夢の国もあるんですよ。

私にとっての「読書」とは、いつでも好きな世界に行ける、

「どこでもドア」みたいなものだったかもしれません。

母親の好みは純文学的なものが主だったようですが、

私はそれに加えてミステリー系や推理小説、SFなんかも大好きで貪るように読んでましたね。

 

あと、ご存じの方も多いかもしれない「〇〇のひみつ」シリーズ。

これはマンガも交えてあって、というかマンガベースに説明が交えてあって

読みやすいのはもちろんのこと、小学生でも分かりやすく

タイトル通りに身の回りの様々な物事の秘密を知れて、

特に興味を持ったことはさらに詳しく書いてある本を探して読んだりもして・・・

と、本当に知識を得ていく楽しみを覚えていったのは、学校教育ではなくて

この「〇〇のひみつ」シリーズが取っ掛かりだったかもしれません。

 

そして何より、そうやっていろいろなジャンルの本たちと幼少期から触れ合ってきたことで、

語彙力や文章表現の様々なパターンも自然と身に付いてきたのかな、と思ったりもします。

あとやっぱり、

そうやって世の中には自分の未だ知らない世界が無限に広がってるんだな、

と気付いてきたことが、

今の、『私たち一人ひとりにも一人ひとり違った世界があって、

その一つ一つの世界はどれもかけがえのない大切なもの』という、

私が人と関わる際の土台となっている考えにつながってきているようにも感じています。

 

そういえばもう当分、仕事に関係するような本しか読んでないなぁ・・・

もちろん、それもそれで面白くはあるんですけどね。

久々に、子どもの頃みたいに純粋に楽しめる読書がしたくなってきました。

さて、じゃあ次はどの世界に行こうかな。

 

 

投稿者プロフィール

林 和(はやし やまと)
林 和(はやし やまと)くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
広島市全域で対面カウンセリングに対応いたします。またオンラインカウンセリングは全国(全世界)より承ります。

コメントはお気軽にどうぞ