泣いたナマケモノ

 

今回は、
【2024年12月のお題-1】(くれたけ#240)
「私が泣いた時」の話を聞かせてください(悲しいこと 嬉しいこと 何でもOK)
、について書いています。

 

泣いたこと自体はこれまでにも幾度となくあったかと思うのですが、

こうやって改めて、その場面は? と尋ねられると必ず浮かんでくるものがあります。

それは一冊の童話『むくどりの夢』です。

より正確には、まだ小学校にも上がる前、寝床で母親に『むくどりの夢』を読んでもらいながら、

ボロボロ、ボロボロと涙が止まらない場面そのものが、ありありと浮かんでくるんです。

 

お話しの内容は、あえて書かないでおきます。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんし、

興味を持たれた方にはなるべく前知識なしで味わってみてもらいたいんです。

確かに悲しい設定のお話しではあるんですけど、

親と子それぞれの思いやりや愛情に

そこはかとない暖かさや優しさを感じて胸を打たれます。

当時の私には幼い子どもの視点しかありませんでしたから、

ただただ切なく悲しい印象ばかりが残っていました。

その後、年を重ねて大人になった視点、

あるいは自分も親になった視点でそのストーリーをなぞると、

また新たなことに気付かせられますし、より一層こみ上げてくるものがあります。

・・・なんだか画面がにじんできました、すみません。

 

大人になってから読む童話もいいものですね。

余談ですが、実は私、この童話のタイトルを結構最近までずっと

『よぶこどり(呼子鳥)』と思い込んでしまっていました。

『よぶこどり』もまた切ないお話しなんですが、

実はいずれも、日本のアンデルセンとも呼ばれる童話作家の浜田広介さんの作品です。

他には『泣いた赤鬼』が特に有名でしょうか。

浜田広介さんの童話は素朴で分かりやすくて、それでいて、

もしかしたら何でも知った気になってる現代人が忘れかけているのかもしれない、

人として大切な心とは何かをしみじみと思い出させてくれるように感じます。

 

 

投稿者プロフィール

林 和(はやし やまと)
林 和(はやし やまと)くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
広島市全域で対面カウンセリングに対応いたします。またオンラインカウンセリングは全国(全世界)より承ります。

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