追究するもの(くれたけ#251)

 

【2025年5月のお題-2】(くれたけ#251)あなたは何故仕事をするのでしょう。

 

ちょうど、ほぼ1年前の記事でも仕事について書いてましたね。

⇒『だれかのためのものだから

 

仕事というのは自分一人だけでは成り立ちません。

あなたがしたことが誰かの役に立ち、その誰かが、

役に立ったと感じた度合いに応じた対価を支払う、と。

ものすごく単純には、そういうふうにして成立しているものだと思います。

そして、その対価を得ること以上に、実は「誰かの役に立っているという感覚」こそが、

とても重要なのではないかと感じるんです。

 

私の居る職場にも毎年のように、精神保健福祉士を目指す学生さんが実習生としてやってきますが、

「この仕事にやりがいを感じるのはどんな時ですか」

「どうしてこの仕事を選ばれたんですか」

といった内容を、ほぼ必ず問われます。

そこでまあ、先のような話をしたりもしながら、私のほうでも興味があるので、

実習生さんに精神保健福祉士を目指す理由を尋ねてみたりもします。

すると、総じてそこで返ってくる答えに含まれているのは、

「人の役に立ちたい」といった内容なんですね。

対人援助職というのは、それを直接的に実感できやすい、ということがあるからかもしれませんけど。

ただ、そこまで直接的に実感はできないような仕事でも、

対価をもらっている以上は誰かの役に立っているのは間違いないわけですから

そのことを意識できるほど、

単にお金を稼ぐこと以上のモチベーションが湧き上がってくるようになるかもしれませんね。

 

あなたが獲ってきたものが

あなたが育てたもの(こと)が

あなたが作り上げたもの(こと)が

あなたが運んだもの(こと)が

あなたが提供したもの(こと)が・・・

どこかのだれかを笑顔にしているかもしれない。

そう思うと、なんだかあなたの心も少し温かくなってきませんか?

 

そして私の場合はというと、直接的にお役に立てている実感ももちろん大事ですし、

そのために、どうやったらより多くの方々により有効にお役に立てるかを“追究する”

というところに、さらに意識が向いているような気がしています。

結局はそうやって、

「人はお互いに影響し合いながら共により良く生きることを目指していくことができる」

ということを、様々なかたちで自分が関わる仕事を通して実証しようとしているのかな、

とも思ったりしている今日この頃です。

 

 

投稿者プロフィール

林 和(はやし やまと)
林 和(はやし やまと)くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
広島市全域で対面カウンセリングに対応いたします。またオンラインカウンセリングは全国(全世界)より承ります。

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