五感で感じる季節
『目には青葉
山ほととぎす
初鰹』
どこかで聞いたことがあるという方も多くいらっしゃるでしょうか。
これは、松尾芭蕉とも親交が深かったという江戸時代の俳人、山口素堂の句です。
この句を聞いただけでも、
近景、遠景問わず目の前に広がる新緑の鮮やかさ、
静かで穏やかな空気の中どこからともなく聞こえてくるホトトギスの声、
活きのいい初鰹を口にした時の食感、薬味を含めた鼻に抜ける香り、口いっぱいに広がる旨味・・・
といったものが、ありありと浮かんでくるかもしれませんね。
ほとんど名詞しか並んでいない
ものすごくシンプルな構成でありながら
ものすごくリアルに初夏の爽やかさや心地よさといった魅力が伝わります。
もしかしたら自然と五感を想起させる構成にもなっているんでしょうか。
改めて、五感で感じることって大切だな、と思わせてくれている気がします。
あなたも、この今だけの季節の魅力を、
いつもより、ちょっとだけ五感を意識して感じてみませんか。
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