カウンセリングを受けることに関心がお有りのあなたは、おそらくご自分なりのカウンセリングについてのイメージを何らか持たれているのではないかと思います。
それは、いわゆる傾聴を中心とするようなひたすら話を聴いてもらうようなイメージでしょうか。
精神分析のようなリラックスして目を閉じたりした状態で過去の体験や連想したことを次々に語るイメージでしょうか。
カウンセラーに導かれながら課題やワークに取り組んでいくイメージでしょうか。
もしかしたら、海外のドラマに出てくるようなもっとフランクな感じでファーストネームで呼びかけられながら対話が進んでいく、といったイメージが浮かぶ方もいるかもしれませんね。
それらのイメージは、あなたのこれまでの経験を基に形作られ、そしてカウンセリングに対するあなたの期待や構えの基にもなっていると思います。ですから、そのイメージはある意味どれも正解というか、人それぞれ自由に持っていただいてかまわないものです。
ただ時に、そのイメージがあまりに固すぎるものだったりすると、「自分のこの悩みで心理カウンセリングを受けてもいいものだろうか。もっと大変な状態の人が受けるものなのではないだろうか。」などと思ってしまわれるかもしれませんね。
でもそういったことは、まったく気にされないでください。
客観的に見た状況の大変さや、診断が付いているかどうか、ハッキリとした症状といえるものがあるかどうかなども、もちろん参考にはします。
ただ、最も大事なのは、クライアント様自身が現在の状況をどう感じておられるかです。
ご自身が確かに悩んでいること、困っていることがあって、誰かに聴いてもらいたいと感じられているのであれば、そこに内容の大小や深刻さなどは関係ありません。
治療に限りなく近いセラピー的な対応が必要であれば、もちろん行います。
そして、それだけではなくて、日々の生活の中で生じる課題を乗り越えたり、人生をいかに自分らしく充実させていくか、といったこともまた重要な問題ですから、そういった内容への対応も、もちろんさせていただきます。
カウンセリングとは、あなたが想像している以上に自由なものであっていいと思いますよ。
ですから、あなたのお心のままに、まずは思い切って一歩踏み出してみられるのもいいかもしれませんね。