「ぼーっと」のススメ

2024年4月26日 2024年4月26日林和（はやしやまと）

林和（はやしやまと）

私は小さい頃から「ぼーっと」することが結構あります。

もっとも、小さい頃のは主に空想だった気もしますが。

今は、仕事でもプライベートでも、
一通り集中した後とか、
煮詰まってしまった時とか、
いろいろあって考え過ぎてしまう時とか…

半ば自動的に、
そして半ば意図的に、
「ぼーっと」します。

「ぼーっと」してると言っても
無になってるとかいう訳ではなくて、

このとき頭の中では
さっきまでやってたことも含め、
いろんな考えが浮かんでは消えて、を繰り返してるんです。

ただ、その中のどれかに
うっかり焦点を合わせてしまうと、
たちどころにその考えに囚われてしまうので、

その、浮かんでは消える様子を
横からただ「ぼーっと」眺めるイメージですね。

そうやってしばらく眺めているうちに
頭というより心がなんだか整理されるというか、
心のメモリが、いったんリセットされて、
容量が確保されたぶん、また頭もちゃんと動き出せるような
そんな感じがします。

ここまでは、あくまでも私個人のイメージなんですが・・・

実際に最近の研究では、この「ぼーっと」した脳の状態は
『デフォルトモードネットワーク』とも呼ばれ、

車がアイドリングしている時と同じで
完全にオフにはなっていないけど
エネルギーの消耗を抑えながら、
いつでも次の行動に移れるように備えている状態で、

ついでに消耗を抑えているぶん、
レム睡眠の時くらいにしかできない
脳内の整理整頓もしてくれているようです。

仕事をはじめ、何かと忙しかったりする中で
そういった傍目には何もしていない時間を作ることには
すごく抵抗があったり、罪悪感を感じたりもするかもしれませんね。

それでもその時、頭の中は
「むしろ重要な働きをしているんだ」
と分かれば抵抗や罪悪感も減るかもしれませんし、

そうすることで却って仕事の能率も上がるなら、
あなたなりのやり方で、時には「ぼーっと」してみるのも
いいかもしれませんよ。

林和（はやしやまと）くれたけ心理相談室（広島支部）心理カウンセラー

広島市全域で対面カウンセリングに対応いたします。またオンラインカウンセリングは全国（全世界）より承ります。